タリバン 女性の教育保障も“大学での男女共学は認めず”

アフガニスタンで再び権力を掌握した武装勢力タリバンは、かつて禁じていた女性の教育は保障するものの、大学での男女共学はイスラムの教えなどに反するとして認めない方針を明らかにしました。

タリバンの暫定政権のアブドルバキ・ハッカーニ高等教育相代行は12日、首都カブールで記者会見し大学などでの教育方針を明らかにしました。

この中でハッカーニ高等教育相代行は「われわれは今の制度をもとに教育を始めるが、イスラムの教えやわれわれの文化に反するものは変えるつもりだ」と述べ、旧タリバン政権で禁じていた女性の教育は保障するものの、大学での男女共学は認めない方針を明らかにしました。

具体的には男女を別の建物や仕切りを設けた場所で受講させたり、時間で入れ替えたりするほか、原則として教員と学生は同性にするとしています。

また、女子学生は頭髪を覆うスカーフなどの着用が求められるとしています。

そのうえで休校が続いている国立大学の授業を近く再開させたいとして教員たちに職場に復帰するよう求めました。

休校しているカブール大学に通う女子学生は「知っている教員たちは職を離れ、ここで学ぶ学生たちもアフガニスタンから逃れています。希望が持てず、私もほかの国に行きたいです」と話していました。

医師目指す女子学生「私の夢がかなうか分からない」

大学に入学するための全国共通試験で最高得点を取り最難関のカブール大学に入学した女子学生は、タリバンが権力を掌握したことで休校が続くなか、望むような教育を受けられるか不安を抱えています。

医師になることを目指している北東部ラグマン州出身のサルゲ・バランさんはことし6月に行われた全国共通の大学入学試験で最高得点をとり、最難関のカブール大学医学部に入学が決まりました。

しかし、タリバンが先月、権力を掌握したことで大学は休校となり、今月から予定されていた授業は始まっていません。

サルゲさんは今月6日、タリバンの代表が参列する式典に招かれて表彰され、イスラムの教えの範囲内で勉学を続けるよう声をかけられたということです。

サルゲさんはNHKの取材に対して「医学を専攻するのは、この分野で特に女性が求められているからでアフガニスタンの人々の役に立ちたいです。でも、タリバンからの迫害を恐れる優秀な研究者たちが大学からいなくなれば勉強に支障をきたしますし、大学がこのまま開かれないのなら留学したいです。状況が不透明なので私の夢がかなえられるか分かりません」と話していました。