香港の新美術館 日本のすし店を移築展示 芸術性を高く評価

香港にオープンする予定の、中国の現代美術や日本の建築などを集めた美術館に、斬新なデザインで知られた日本のすし店が移築されることになり話題となっています。

この美術館の名前は「M+」で、香港の九龍半島側のビクトリア湾に面した地区に、ことし11月12日にオープンする予定です。

中国の現代美術の世界的なコレクターで、スイス人のウリ・シグ氏が所有していた1500点余りの作品を中心に、1950年代以降のアジアの絵画や建築など、およそ8千点が収蔵されます。

このうち日本のインテリアデザイナー、倉俣史朗が手がけ、東京・新橋にあったすし店「きよ友」が丸ごと移築されることになり、話題となっています。

アーチ型の天井や石造りのカウンターなど、すし店としては斬新なデザインで、経営難で閉店したあともその芸術性が高く評価され、今回、建築物として展示されることになりました。

一方、収蔵品の中には、中国政府の言論統制などを厳しく批判してきた芸術家で、中国を逃れ海外で活動するアイ・ウェイウェイ(艾未未)氏の作品が含まれています。

このため香港で反政府的な動きへの取り締まりが厳しさを増す中、美術館がこれらの作品を展示するかどうかにも関心が集まっています。