自民党総裁戦 立候補表明の3人 支持拡大呼びかけ 12日の動き

自民党総裁選挙は今週17日に告示されます。今月29日の投開票日まで2週間あまり。立候補を表明した3人は、きょう12日も、テレビ番組やオンライン形式の会合などを通じてみずからの政策や考え方をアピールし支持拡大を呼びかけました。

岸田氏 「人権問題担当の総理大臣補佐官を」

岸田前政務調査会長は、先週に続いて、インターネット上に設けた目安箱、「岸田BOX」に寄せられた質問にこたえました。

投稿は8000件を超えたということで、対中国外交の質問には「しっかりとものを言い、日米にオーストラリアとインドを加えた『クアッド』など同じ価値観を持つ国と連携していかないといけない。日本は、経済安全保障を通じて大切な技術を守る考え方も大事だ」と答えていました。

また、「人権は大変重要な価値観だ」と指摘し、総理大臣になった場合には、人権問題担当の総理大臣補佐官を新設する考えを示しました。

一方で、きょうはめがねを買う場所をたずねる身近な質問にもきさくに答えていました。

河野氏 「保育士の処遇の改善を」

河野規制改革担当大臣は、女性の党員とオンラインで意見を交わしました。

保育士の処遇について「皆さんがプライドを持って働くことができ、それに応じた報酬が支払われるからこそ、優秀な能力のある人が子育て支援の分野で仕事をしてみたいと思ってくれる」と指摘しました。

そのうえで、「優秀な人が来てくれて、お父さんとお母さんが安心して子どもを任せられるよう、処遇の改善をしっかりやっていきたい」と述べました。

また、女性の活躍については「第一線で活躍する女性の声を、女の子に聞いてもらい、活躍している先輩がいることを若いうちから知ってもらい、自分もそうなれると思ってもらえる機会をつくることが大事だ」と述べました。

高市氏 靖国参拝「外交問題ということはありえない」

昨夜、自らを支持する議員と支持拡大の方法などを検討した高市前総務大臣。

けさはフジテレビの番組「日曜報道 THE PRIME」に出演し「総理大臣は過酷な仕事で、国会論戦にもさらされるが、譲れないところは譲れない。信念を持っていないと国会論戦には耐えられず、国民に自分のことばで語りかけることが難しくなる」と述べました。

また、総理大臣になっても続けるとしている靖国神社への参拝について「私にも1人の日本人として、信教の自由がある。ただ、しかるべき立場になった時には、まず、同盟国のアメリカに加え中国などに『外交問題ということはありえない。お互いの国のために命を落とした人に敬意を表し合おう』という働きかけを一生懸命する」と述べました。

石破氏 議員宿舎でみずからの対応を検討

石破元幹事長は、きのう、今回の選挙への対応について、「ギリギリになっても迷惑だが、納得がいかないまま拙速に決めることも避けたい」と述べ、近く最終的に判断する考えを示唆しました。

このため、きょうは議員宿舎でみずからの対応を検討したものとみられます。

野田氏「自民党国会議員の9割が男性 変えていきたい」

立候補に必要な20人の推薦人の確保が、依然課題の野田幹事長代行は、きょうオンラインで開かれた「国際女性ビジネス会議」で講演しました。

野田氏は「実は10年ほど前までは、自民党の中でジェンダーということばを使うことは事実上禁じられていた。一般社会の進み方と私の働いている仕事場は大きく隔たりがあることを感じていた」と述べました。

その上で、「自民党の国会議員の9割が男性だ。その中で、私たちの社会生活のルールがほぼ決められていく状態になっている。それをぜひ変えていきたい」と立候補に重ねて意欲を示しました。