アメリカ同時多発テロ事件20年 NYでメッツ・ヤンキースが対戦

アメリカ同時多発テロ事件から20年となった11日、ともにニューヨークに本拠地を置く大リーグのメッツとヤンキースが対戦し、球場が一体となって犠牲者を悼みました。

このライバルチームどうしの対戦は、互いの本拠地を地下鉄で行き来できることから「サブウエーシリーズ」と呼ばれています。

ことしは、同時多発テロ事件の発生から20年の節目となる11日に合わせてメッツの本拠地で試合が組まれ、メッツの選手たちは当時のユニフォームの復刻版で臨みました。

球場には満員のおよそ4万5000人が集まり、試合前には45分間に及ぶ大規模なセレモニーが行われ、両チームの選手たちはこの日のために特別に用意されたニューヨーク市警と消防の帽子をかぶって交互に整列し、黙とうをささげました。

そして、事件当時、メッツを率いていたボビー・バレンタインさんとヤンキースを率いていたジョー・トーリさんが始球式に登場すると、会場は大きな拍手で包まれました。

球場のファンからはUSAコールが何度も起こり、涙を流す人もいて、一体となって犠牲者を悼んでいました。

観戦したファンの男性は「私たちはまだ悲しみを乗り越えていないが、同時に前進もしている。そして野球を愛している。野球は日常が戻ったことや人生が続いていることを実感させてくれる」と話していました。

9.11直後のメッツの試合 ニューヨークの団結の象徴

同時多発テロ事件の後、ニューヨークで最初に行われたプロスポーツの試合が大リーグのメッツ対ブレーブス戦で、この試合は20年たった今でもニューヨークの団結の象徴として語り継がれています。

メッツは、事件発生から10日後の2001年9月21日に当時の本拠地、シェイ・スタジアムでブレーブス戦に臨みました。

ニューヨークでは、事件後初めてのプロスポーツの開催で、数万人が訪れる大リーグの試合はさらなるテロの標的となるおそれも指摘されていましたが、厳重な警備のもとで開催されました。

メッツの選手たちは、ニューヨーク市警や消防の帽子をかぶって救助活動に対する感謝や敬意を示し、当時メッツに所属していた新庄剛志さんも5番・レフトで出場しました。

試合は、メッツが1点を追う8回に主砲のマイク・ピアッツァさんがツーランホームランを打って3対2で逆転勝ちをおさめ、この試合は20年たった今でもスポーツが示したニューヨークの団結の象徴として語り継がれています。