低温輸送“コールドチェーン”メーカー間で技術開発強化の動き

新型コロナウイルスのワクチン輸送にも使われる「コールドチェーン」と呼ばれる低温輸送の需要が高まる中、低い温度を維持する技術の開発を強化する動きがメーカーの間で広がっています。

コールドチェーンは、低い温度を維持したまま飛行機やトラックなどで目的地まで運ぶ輸送網のことで、生鮮食品の配送のほか、ワクチン輸送の需要など市場の拡大が見込まれています。

こうした中、この分野の技術開発を強化する動きが相次いでいて、大手機械メーカーのIHIは、トラックの中などで電源がなくても低温の状態を維持できる冷凍庫を開発しました。

国際宇宙ステーションで行われる実験向けに作られた特殊な保冷剤を活用することで、マイナス70度以下の状態を6時間以上保つことができるということです。

IHI物流産業システムの黒松久課長は「コールドチェーンの市場は今後、一気に伸びると思う。常温の場所でも低温を維持できる技術の開発をさらに進めたい」と話していました。

また大手電機メーカーのシャープは、固体と液体の中間にあたる液晶のものづくりで培った技術を応用し、冷凍や冷蔵の食品などの輸送に最適な温度帯を維持しながら一定時間、冷却できる保冷剤を開発するなど、市場のニーズに対応し、低い温度を維持する技術の開発がメーカーの間で広がっています。