IAEAのトップがイラン訪問 新政権の原子力庁長官と会談へ

IAEA=国際原子力機関のトップ、グロッシ事務局長が、核合意を逸脱してウラン濃縮を続けるイランを訪問して、12日にライシ新政権の高官と会談することになりました。IAEAの査察をイラン側が制限している問題などをめぐり、意見を交わすものとみられます。

IAEAは11日、グロッシ事務局長がイランを訪問し、12日にエスラミ原子力庁長官と会談すると発表しました。

イランの核開発についてIAEAは、9月7日にまとめた報告書で、イランが核合意を逸脱する濃縮度60%まで高めたウランを10キロ製造していると指摘したほか、イラン側の協力が得られず、IAEAの核施設に対する監視活動が「著しく損なわれている」としています。

グロッシ事務局長がイランを訪問するのは、8月、保守強硬派のライシ新政権が発足してから初めてで、13日から開くIAEAの定例の理事会を前に、イラン側と報告書の内容などをめぐり、意見を交わすものとみられます。

核開発問題をめぐっては、イランとアメリカがことし4月から進めていた、核合意の立て直しに向けた間接協議が双方の折り合いがつかず、中断したままとなっています。

そうした中、イラン側がグロッシ事務局長に対し、査察への協力などIAEAとの協調姿勢をどの程度示すかが注目されています。