中国 王毅外相 南シナ海関与を強めるアメリカなどけん制

中国の王毅外相は10日、訪問先のベトナムでミン副首相と会談し、新型コロナウイルスの感染対策で支援を続けることなどを表明する一方、南シナ海については関与を強めるアメリカなどをけん制しました。

ベトナムを訪れている王毅外相は10日、ミン副首相と会談しました。

中国外務省によりますと、この中で王毅外相は「新型コロナウイルスの感染対策で支援を続ける」と述べたうえで、巨大経済圏構想「一帯一路」に関連した協力を加速するとともに、東アジアを中心に15か国が参加するRCEP=地域的な包括的経済連携の早期発効を促進したいという考えを示したということです。

これに対してミン副首相は「ワクチンについての協力関係を強化するとともに『一帯一路』などで実務的な協力を進めたい」と述べたということです。

一方で中国が海洋進出の動きを強める南シナ海について、王外相は「争いを拡大するような一方的な行動をとらず、ともに域外勢力の関与や挑発に警戒し抵抗すべきだ」と述べ、関与を強めるアメリカなどをけん制しました。

王外相はこのあとカンボジアとシンガポール、韓国も訪問する予定です。

ベトナムとシンガポールには、アメリカ政府の高官が相次いで訪れていて、中国政府としては王外相を派遣して関係の強化を図ることで、バイデン政権による中国包囲網ともいえる動きに対抗するねらいもあるとみられます。