熊本城 地震で被災したやぐらの石垣 復旧工事の様子を公開

5年前の熊本地震で大きな被害を受けた熊本城で10日、被災したやぐらの石垣の復旧工事の様子が報道関係者に公開されました。

5年前の地震で、震度6強の揺れを観測した熊本市中央区にある熊本城では、13ある国の重要文化財がすべて被害を受け、現在、復旧工事が進められています。

このうち「監物櫓」は、やぐらが傾くなどしたほか、土台となる石垣の一部も崩れたため、熊本市は、やぐらの建物を解体したうえで、現在、石垣を復旧する工事を進めています。

10日は、この工事の様子が報道関係者に公開され、作業員が建設用の大型機械を使って石を一つ一つ釣り上げ、丁寧に積み上げていました。

「監物櫓」の復旧工事が終わるのは、再来年度になる見込みだということです。

また、城全体の復旧までには15年以上かかる見込みだということです。

市によりますと「監物櫓」には、江戸時代に築かれたあと、比較的新しい時代に追加された石垣がありますが、その具体的な時期がわかっていませんでした。

今回の工事に伴う発掘調査の結果、レンガやコンクリートが出てきたことなどから、石垣が追加されたのが、やぐらの建物が修復された昭和2年だったとみられることが新たにわかったということです。

「熊本城調査研究センター」の小関秀典副所長は「発掘調査ではさまざまな発見があり、改めて謎の多い不思議な城だと実感した。今後も復旧状況とともに新たな発見や魅力を伝えていきたい」と話しています。