中国 8月の新車販売台数 大幅減 半導体不足と新型コロナ影響

中国の8月の新車の販売台数は、世界的な半導体不足に加えて、東南アジアで新型コロナウイルスの感染が拡大して部品の供給が滞った影響などで、去年の同じ月を17%余り下回り、4か月連続のマイナスとなりました。

自動車メーカーなどでつくる「中国自動車工業協会」の発表によりますと、8月の中国国内での新車の販売台数は179万9000台で、去年の同じ月を17.8%下回り、大幅な減少となりました。

新車販売台数がマイナスとなるのは4か月連続です。
このうち、全体の8割以上を占める乗用車の販売台数は11.7%減少しました。

これは世界的な半導体不足に加えて、新型コロナウイルスの感染が東南アジアで拡大して部品の供給が滞った影響で生産が減少したほか、国内でも感染が再拡大したことが主な要因です。

日系メーカーにも影響が出ていて、8月の中国での販売台数は、
▽トヨタ自動車が11.9%
▽日産自動車が10.6%
▽ホンダが38.3%
それぞれ減少しました。

業界団体は「自動車に対する需要は安定しているが、半導体不足の問題が依然として残っていて、年間の販売台数は当初の予想より減少する可能性がある」としています。

中国の主要産業である自動車市場で販売の減少が続いていることで、経済全体に与える影響に警戒感が強まっています。