神奈川県 新型コロナの感染状況を予測 独自のプログラム開発

神奈川県は、新型コロナウイルスの今後の感染状況などについて予測する独自のプログラムを開発しました。

神奈川県と県立保健福祉大学が共同で開発したプログラムは、アメリカの大手IT企業、グーグルがAI=人工知能を使って感染状況を予測したデータに、県内の感染者の年齢や、重症者の割合、感染が確認された地域などのデータを組み合わせて、今後の県内の感染状況などを予測します。

県が、このプログラムを使って今月5日に行った予測では、今月19日の時点で入院者数は500人程度減って、1110人程度になる可能性が高いとしています。

また、人流やワクチンの接種率により、感染状況がどのように変化するか予測することも可能だということです。

例えば、前の週に比べて今週の人流が60%増えた場合、今月19日には入院者数が100人ほど増える可能性が高いとしています。

県は、このプログラムから得られたデータを県のホームページに公開するとともに、今後の感染対策にいかしたいとしています。

黒岩知事は「今後、予測の精度を高める必要はあるが、しっかりした予測ができれば、人流を減らすことの必要性を説得力を持って説明できるようになると期待している」と話していました。