“宣言延長は痛手です” 飲食店から不安の声も 静岡 浜松

静岡県など19都道府県で今月30日まで緊急事態宣言の延長が決まったことを受けて、ランチの時間帯のみの営業に切り替えていた浜松市内の飲食店では、テイクアウトの強化を図るためチラシを作るなどして苦境を乗り越えようとしています。

政府は9日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため静岡県など19都道府県の緊急事態宣言の延長を決めました。

ランチの時間帯のみの営業に切り替えていた浜松市にある飲食店からは、宣言が続くことへの不安の声が聞かれました。

この飲食店は磐田市などで合わせて5つの店舗を展開していますが、いずれもランチのみの営業では十分な売り上げを確保できず、感染拡大前の3割ほどに落ち込んでいて、アルバイトの従業員を中心に休んでもらっているということです。

去年から始めているテイクアウトの強化を図って少しでも売り上げを増やそうと、メニューを見直したり、自作したチラシを近隣の住宅に配ったりして苦境を乗り越えようとしています。

「凜や」営業本部の八木敏之部長は「宣言解除のケースも想定して夜の営業再開の準備もしていたので宣言の延長は痛手です。きのう政府が日常生活の回復に向けた考え方を示したので、今後制限が緩和されたら感染対策を万全にしてお客を迎えられるようにしたいです」と話していました。