自宅療養の男性2人死亡 保健所の健康観察対象から漏れる 千葉

千葉県は新型コロナウイルスに感染し自宅療養していた1人暮らしの男性2人について、十分な健康観察が行われず、その後、自宅で死亡しているのが見つかったことを明らかにし、謝罪しました。

自宅療養中に死亡したのはいずれも千葉県内で1人暮らしをしていた50代と60代の男性の合わせて2人です。

千葉県によりますとこのうち50代の男性は8月25日、検査で陽性となり自宅療養をしていましたが、当初、軽症だったため電話での健康観察業務を保健所から県のコロナ対策本部に引き継ぐことになったということです。

しかし、引き継ぎにミスがあり、3日間にわたって健康観察の対象から漏れ、9月1日、かけつけた救急隊が自宅で死亡しているのを見つけたということです。

一方、県内に住む60代の男性は8月13日に感染が確認され自宅療養していましたが、17日以降保健所が複数回にわたって健康観察の電話をしたものの、つながらなかったということです。

健康観察ができないまま8日が経過し、25日、職員や消防などが確認のため自宅を訪ねたところ、死亡しているのが見つかったということです。

遺体の状況などから24日に亡くなったと見られるということです。

千葉県疾病対策課の出浦和彦課長は「感染者が急増するなか保健所の業務がひっ迫し事務処理のミスなどで十分な健康観察が行われませんでした。大変申し訳ありませんでした」と謝罪しました。