福島第一原発 事故後の収束作業 咽頭がんを初の労災認定

東京電力福島第一原子力発電所の事故後、収束作業などにあたっていて咽頭がんを発症した男性2人について、厚生労働省は、がんと業務との因果関係を認め労災と認定しました。原発事故の収束作業をめぐるがんの労災認定で咽頭がんが認められたのは、これが初めてです。

労災と認められたのは、東京電力の社員として働いていた60代の男性と、協力会社で働いていて40代で発症し、その後死亡した男性の2人です。

厚生労働省によりますと、2人は2011年3月の福島第一原発事故のあと、がれきの撤去や放射線量の測定など原発の構内で収束作業に当たりました。

しかし、2018年12月とおととし1月にいずれも咽頭がんを発症し、労災を申請していました。

2人の収束作業での被ばく線量はそれぞれ、およそ85ミリシーベルトと、およそ44ミリシーベルトに上りました。

専門家などでつくる厚生労働省の検討会は、2人の被ばく線量が事故前と合わせて認定の目安とされる100ミリシーベルトを超えたことなどから、がんとの因果関係を認め、労働基準監督署は今月6日、労災と認定しました。

原発事故の収束作業をめぐるがんの労災認定で咽頭がんが認められたのは、これが初めてです。

福島第一原発では事故以降、これまでに6人の作業員が白血病や甲状腺がん、それに肺がんを発症して労災が認められています。