都庁 大規模接種会場 1回目と違うワクチン接種 医師の判断で

東京都は都庁に設けた大規模接種会場で、医療従事者1人に対して1回目とは違う種類のワクチンを2回目として接種していたことを明らかにしました。
その場で問診した医師の判断だったということですが、厚生労働省は違う種類のワクチン接種は認めておらず、都は「不適切だった」としています。

東京都は、都庁の北展望室に設けた大規模会場で今月1日からアストラゼネカのワクチンも接種していて今月7日、医療従事者1人に接種しました。

都によりますと、この医療従事者はことし3月に1回目としてファイザーを接種していて、違う種類のワクチンを打ったことになります。

都によりますと、この医療従事者は「1回目のファイザーの接種でアナフィラキシーショックを起こしたため、かかりつけの医師から2回目はアストラゼネカを推奨された」と説明しているということです。

当日、会場で説明をうけた問診担当の医師は1回目と違うアストラゼネカを接種できると判断したということです。

違う種類のワクチンを打つことは厚生労働省が自治体向けに示している「実施規則」で認められておらず、都は「医師の判断は不適切だった。問診する医師に周知を徹底していく」としています。

この接種会場では先月、医療従事者1人に対して認められていない3回目の接種が問診をした医師の判断で行われていて、都は、医師への周知徹底に努めていたところでした。