新型コロナ 保育園児の親などへのワクチン接種進む 名古屋

新型コロナウイルスへの感染が子どもにも拡大していることを受けて、名古屋市では、保育園に通う子どもの親などを対象にしたワクチン接種が進められています。

ワクチン接種は、名古屋民間保育園連盟が、市内の中小企業などが集まる職域接種を活用して行っています。

8日、名古屋市熱田区の会場では午前10時の開始から事前に予約をした人が訪れ、次々にワクチンの接種を受けていました。

名古屋市によりますと、市内では園児や職員などへの感染拡大で、7日現在、41の保育施設が休園になっていて、およそ3700人の子どもが通えない状況になっているということです。

接種を受けた5歳と7歳の子どもの父親は「利用する保育園で感染者が出てしまいました。妻と共働きなので子どもが感染すると仕事にも行けず、家計も苦しくなるので不安でした」と話していました。

また、0歳と4歳の子どもの母親は「まだ、周りの保育園では感染が広がっていませんが、子どもが小さく、家事ができるのが私だけなので接種できてほっとしました」と話していました。

名古屋民間保育園連盟の藤岡省吾会長は「お盆明けから子どもの感染による休園が急激に増えています。親への接種を進めることで子どもへの感染リスクを少しでも減らしたい」と話していました。