ミャンマー民主派勢力 軍に対し自衛のための戦闘開始を宣言

ミャンマーの民主派勢力が、クーデターで実権を握った軍に対抗するため発足させた「国民統一政府」は7日、自衛のための戦闘を開始すると宣言し、全土の市民や少数民族の武装勢力に、軍に対して蜂起するよう呼びかけました。

「国民統一政府」は、軍に軟禁されているアウン・サン・スー・チー氏の政党のメンバーや少数民族の代表らで構成された民主派勢力の組織で、大統領代行のドゥワ・ラシ・ラー氏が7日、インターネット上に演説を投稿しました。

演説では、軍は残酷な殺害や拷問、拘束を続けていると指摘したうえで「軍に対して自衛のための戦闘を開始する」と宣言しました。

そして武器を手にした市民が各地で発足させた「国民防衛隊」や、国内に複数ある少数民族の武装勢力に対して、軍やその施設を「攻撃せよ」などと、呼びかけました。

また市民に対しても、安全に気をつけつつも、国民防衛隊の活動を支援することを求め、軍に対する全土での蜂起を呼びかけました。

ミャンマー国内では武器を手にした市民や少数民族の武装勢力が、軍やその施設を襲撃することがすでに各地で発生していますが、今回の宣言で、どの程度拍車がかかるかは不明です。

演説には、軍に揺さぶりをかけ、9月に始まる国連総会を前に、民主派側の政治勢力の存在を誇示するねらいもあるとみられます。

一方で軍は、この演説を口実に圧倒的な武力で民主派勢力に対する弾圧をさらに強めるおそれがあります。

現地の日本大使館が注意を呼びかけ

「国民統一政府」が自衛のための戦闘を開始すると宣言したことを受け、現地の日本大使館は、ミャンマー国内に在留する日本人に対して「爆発事案が散発的に起こっていることも念頭に、身の回りの安全には引き続き十分注意して行動するようお願いします」とするメールを送り、注意を呼びかけました。