帰省できない地元出身の学生に 食料品など詰め込んで発送 愛媛

愛媛県八幡浜市の社会福祉協議会が、新型コロナウイルスの感染拡大で帰省ができないなど、生活に影響が出ている地元出身の学生に向けて日用品や食料を詰め込んだ「まごころセット」の発送を始めました。

この取り組みは八幡浜市の社会福祉協議会が初めて企画したもので、7日は、職員など10人余りが集まり発送の準備を行いました。

送り先は、八幡浜市出身で市外で1人暮らしをしている大学生や予備校生などで、7月に募集をしたところ、当初予定していた50セット分が半日で締め切るほど人気だったことから、追加して69セットを用意しました。

「まごころセット」には、市民や地元企業からの寄付で集まったマスクやティッシュなどの日用品のほか、みかんジュースや魚肉ソーセージなど地元の食品も入っていて、職員たちは組み立てた段ボールに一つ一つ丁寧に詰め込んでいました。

学生からは「コロナでアルバイトができず、生活費が足りない」とか「実家に帰りたいのに帰りにくい」など、生活に困っているという声が多く寄せられているということで、社会福祉協議会は年明けにも第2弾の発送をしようと、引き続き日用品や食料の寄付を集めています。

八幡浜市社会福祉協議会の丸山真利奈さんは「なかなか地元に帰れない学生が多い中で、ふるさとの皆さんからの思いを感じてほしい」と話していました。