温室効果“CO2の300倍”「一酸化二窒素」排出削減へ 研究進む

二酸化炭素のおよそ300倍温室効果が高いとされる「一酸化二窒素」の排出を減らそうと、新しい小麦や微生物の研究が進められています。

農業で使われる窒素肥料などが原因で排出される「一酸化二窒素」は、温室効果が二酸化炭素のおよそ300倍あり、削減が課題となっています。

こうした中、国の研究機関「国際農研」は国内外の大学などと共同で、一酸化二窒素の排出量を抑える効果のある小麦の新品種を開発しました。

窒素肥料の成分が一酸化二窒素に変わるのを防ぐ効果があり、実験では排出量を25%減らすことができたということです。

また、肥料の成分を効率よく吸収できることから、6割程度肥料を減らしても通常の小麦と同じぐらいの生産量を維持できるということです。

国際農研の吉橋忠グループリーダーは「農業からの温室効果ガスの排出を減らすことが重要だ」と話していました。
また、東北大学や農研機構を中心とするグループは、大豆畑で発生する一酸化二窒素を別の無害なガスに変える機能を持つ菌の研究を進めています。

これまでに収穫期の畑からの排出を30%削減でき、さらなる削減を目指しているということです。

農業分野での温室効果ガス削減に向けた取り組みが加速しています。