神奈川県黒岩知事 コロナの病床確保 病院に目安示して要請

新型コロナウイルスの感染拡大で医療体制が危機的な状況となる中、神奈川県の黒岩知事は、県内のおよそ300の病院に対し、目安となる数字を示したうえ、新型コロナ向けの病床を確保するよう要請したことを明らかにしました。

神奈川県では6日、新たに971人の感染が発表され、一日の新規感染者数は41日ぶりに1000人を下回りましたが、病床の利用率は80%前後と危機的な状況が続いています。

こうした中、神奈川県の黒岩知事は6日の会見で、県内のおよそ300の病院に対して、今月1日、新型コロナに対応する病床の確保を改めて要請したことを明らかにしました。

県によりますと、新型コロナに対応する病床の割合を、公立病院では8.8%、私立病院では6.8%以上とするよう、具体的な目安を示して要請したということです。

また、病床の確保が難しい病院については、入院先が見つからない患者が待機する「緊急酸素投与センター」に、医師や看護師を派遣するよう要請したということです。

黒岩知事は、今月12日までが期限となっている緊急事態宣言について「現在の感染状況を考えると、解除できるとは到底思えない」と述べたうえで「病床は依然、危機的な状況にあり、医療体制の拡充に総力戦で対応する必要がある」と話していました。