中学校でワクチン接種有無を生徒に挙手させ調査 奈良 五條

奈良県五條市の中学校で、担任教諭が生徒に対し、新型コロナウイルスのワクチン接種の有無を、挙手させるなどして調査していたことがわかりました。市の教育委員会は「ワクチン接種は任意であり、不適切だった」としています。

五條市教育委員会によりますと、今月1日、市内の公立中学校の2年生の教室で、担任教諭2人がそれぞれ、始業式が終わったあとの学級活動の際に、新型コロナワクチンを接種したかどうかについて、生徒に挙手させたり、個別に聞き取ったりして調査していました。

生徒の保護者が学校に連絡をして明らかになったということです。

教育委員会が学校に聞き取ったところ、担任教諭に調査を指示したのは2年生の学年主任で「職場体験学習で外部との接触があるため、事前に調査したほうがよいと考えた」などと説明したということです。

学校によりますと、担任教諭と学年主任は調査の翌日、クラスごとに生徒に謝罪するとともに、保護者に対しても個別に謝罪したということです。

市教育委員会は「ワクチン接種は任意であり、今回の調査は不適切だった。再発防止に向けて、教職員に対し再度注意喚起を行う」としています。