医師や看護師にワクチン3回接種の診療所 広島市が調査

広島市にある診療所が医師と看護師合わせて7人に、新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種を行っていた問題で、広島市は6日午後、診療所に入り関係者から聞き取り調査を行いました。

広島市が調査を行ったのは広島市安佐南区にある診療所です。

診療所によりますと先月16日、7人分のキャンセルが出たため、すでに2回の接種を終えている医師と看護師合わせて7人に、接種を行ったということです。

診療所はキャンセル分を接種する代わりの人を探したものの見つからず、ワクチンをむだにしないため、院長の判断で3回目の接種を行ったと説明しています。

新型コロナウイルスのワクチン接種は全額公費で賄われ、実施について定めた国の手引きには一定の間隔を空けて2回の接種を行うことと記されています。

この診療所は広島市から委託を受けてワクチン接種を行っていて、契約では国の手引きを順守することになっています。

広島市は契約に基づく接種が行われていない疑いがあるとして、関係者から聞き取り調査を行いました。

調査を受けたことについて診療所は「3回接種した経緯を説明した。今後も市の調査に協力したい」と話しています。