自民党総裁選 野党は臨時国会開催求める方針確認

自民党総裁選挙をめぐる動きが活発になっていることについて、野党側は、自民党内の争いで政治空白が生じるのは許されず、新型コロナウイルス対策を議論するため直ちに臨時国会を開くよう、政府・与党に重ねて求める方針を確認しました。

菅総理大臣の立候補断念で自民党総裁選挙をめぐる動きが活発になる中、立憲民主党、共産党、国民民主党の国会対策委員長らは6日、国会内で会談しました。

会談では、政府・与党は「新型コロナ対応が最優先」と言いながら、実際は自民党内の争いに力を傾け、感染拡大で厳しい状況にある国民生活を顧みていないという認識で一致しました。

そのうえで、これから新内閣発足までのおよそ1か月間、政治空白が生じるのは許されず、新型コロナ対策を議論するため、直ちに臨時国会を開くよう、政府・与党に重ねて求める方針を確認しました。

立民 安住国対委員長「現実を直視しようと呼びかけたい」

立憲民主党の安住国会対策委員長は、記者団に対し「感染者数は減っているように見えるが油断はできない状況だ。自民党は総裁選挙にうつつを抜かしているのではなく、せめて午前9時から午後5時までは国会をやろうと呼びかけたい」と述べました。

また、「立候補しようとしている人は、自民党の政務調査会長経験者やワクチンの担当大臣など、それぞれの持ち場で大問題を起こした人たちではないか。新しいリーダーになったら果たして何事もなかったかのようにすばらしくなるとは思えず、現実を直視しようと呼びかけたい」と述べました。

共産 小池書記局長「新しい政治をつくることはできない」

共産党の小池書記局長は、記者会見で「総裁選挙に名前があがっている人はみな、『安倍・菅政治』を支えた人であり、新しい政治をつくることはできない。表紙をかえれば選挙に勝てると自民党が思っているのなら大間違いだし、そもそも表紙をかえるどころか訂正シールを貼る程度の話で、そのシールをはがせば、すぐ安倍氏や菅氏の顔が出てくる」と述べました。