閉会式に出演 ダウン症の水泳選手 パリ パラリンピック目指す

5日閉幕した東京パラリンピック。閉会式にもダンサーとして登場したダウン症の水泳選手は、アスリートたちの活躍を励みに次のパリ大会を目指すことにしています。

都内に住む水泳選手、村井海人さん(24)は5日夜の東京パラリンピックの閉会式で、多くのダンサーとともにクライマックスの場面に登場し、泳ぐ動きを取り入れながら躍動感あるダンスをみせました。

村井さんはダウン症で知的障害と筋力が弱い症状がありますが、ダウン症の選手が参加する水泳の世界選手権でアジア記録を更新するなど成績を残してきました。

東京大会の出場も目指していましたが、パラリンピックの水泳競技では知的障害のクラスは1つだけで、筋力が弱い村井さんが代表選手に選ばれるのは難しい現状があるといいます。

大会期間中は自宅のテレビで観戦し国内外のアスリートの活躍に刺激を受ける日々だったということで、コロナ禍でも安全に泳げるプールを見つけて週に5日通い、手や足に道具を付けて筋肉を鍛えるための練習を続けています。

村井さんは「テレビでパラリンピックを見て感動しました。自分も出たかったです。次のパリ大会でパラリンピックに出て、親子で頑張ってメダルを取りたい」と話していました。

母親の絵美さん(50)は、選手たちが活躍する姿に勇気と力をもらったとしたうえで、「パリ大会への出場とメダル獲得という目標に向け練習を頑張っているので、次のパラリンピックにダウン症のクラスが出来たら息子に行かせてあげたいです」と次への思いを語りました。

そのうえで、「仮に出場が難しくても、親子で目標に向かうことが楽しいので、障害があっても目標を持って生きることが大切だと感じています。世の中に何かのメッセージを伝えるために彼が生きていると思いますし、息子が泳ぐ姿が希望や光になったらいいなと思っています」と話していました。