コロナワクチン ポーランドから台湾到着 欧州から提供相次ぐ

新型コロナウイルスのワクチンの調達が難航している台湾に5日、ポーランドから40万回分のワクチンが到着しました。
日本とアメリカのほかヨーロッパの各国からも提供が相次いでいて、台湾当局は「民主主義と自由のパートナーの助け合い」だとして謝意を示しました。

台湾にはポーランド政府からアストラゼネカの新型コロナウイルスワクチン40万回分が提供され、5日午前、飛行機で台湾の空港に到着しました。

台湾は去年、ポーランドにマスクや防護服などの医療用物資を送っていて、ポーランド側は今回のワクチンの提供を「連帯のしるしだ」としています。

ワクチンの調達が難航し接種が進んでいない台湾には、これまでに日本が334万回分、アメリカが250万回分を提供しました。

台湾を支援する動きはヨーロッパに広がっていてポーランドのほか▽リトアニアが2万回分、▽チェコが3万回分を送り、▽スロバキアもワクチンの提供を表明しています。

ヨーロッパの各国が台湾と関係を強化しようとしていることに中国は反発していますが、台湾当局は「民主主義と自由のパートナーの助け合い」だとして謝意を示し、与党・民進党も中国を名指しはしないものの「ヨーロッパの国々が圧力を恐れず、台湾との交流を進めている」と歓迎しています。