神道と仏教が一緒に新型コロナ終息を祈願 京都 北野天満宮

京都の北野天満宮で、神職と比叡山延暦寺の僧侶が一緒に疫病退散などを願う神仏習合の儀式「北野御霊会」が行われ、新型コロナウイルスの終息を祈願しました。

京都市上京区にある北野天満宮の「北野御霊会」は1000年以上前に始まったとされる神仏習合の儀式で、応仁の乱以降途絶えていましたが、去年新型コロナウイルスの終息を願っておよそ550年ぶりに再興されました。

ことしは本殿に北野天満宮の神職と比叡山延暦寺の僧侶およそ20人が集まって行われ、はじめに北野天満宮の橘重十九宮司が祝詞を上げました。

続いて僧侶が法華経などを読み上げる法要「法華三昧」を奉納したあと、延暦寺の水尾寂芳執行らが玉串をささげ、神道と仏教が一緒になって新型コロナウイルスの終息を祈願しました。

北野天満宮の東川楠彦権禰宜は「感染拡大で不安が広がるなか、寺社が心を1つにして疫病退散を願うことは非常に意義があると思います。古くからの儀式なので長く続けていきたいです」と話していました。