パラリンピック ゴールボール“滑るコート”で日本選手がけが

東京パラリンピックのゴールボールで、新型コロナウイルス対策として使用された消毒液の影響でコートの床が滑りやすくなっていた問題で、大会組織委員会は、女子の日本代表選手が試合中に滑ってけがをしていたことを明らかにしました。

千葉市の幕張メッセで3日まで行われていたゴールボールでは、出場した複数のチームから「コートの床が滑る」という抗議があり、組織委員会が調べた結果、新型コロナ対策で使用していた消毒液に含まれるグリセリンが原因と判断されました。

これに関連して組織委員会は4日、女子日本代表の天摩由貴選手が先月27日のブラジルとの試合中に転倒し、けがをしていたことを明らかにしました。

天摩選手は途中で交代し、3日の3位決定戦まで出場しませんでした。

これまで組織委員会は、武藤事務総長が先月30日の会見で「選手が滑ったということはあるようだが、けがをしたという報告は受けていない」としていたほか、高谷正哲スポークスパーソンも記者からの質問に対し「把握していない」と繰り返し答えていました。

消毒液は先月28日の夕方の試合以降、グリセリンを含まない別の消毒液に変更されましたが、3日前の25日には日本チームからコートの床が滑ることに関する最初の指摘があったということです。

組織委員会は「25日の指摘を踏まえてすぐに対処できなかった点は深く反省をしている。負傷した天摩選手に対しては、おわびとともに、心よりお見舞いを申し上げます」とコメントしています。

組織委 けがの選手に謝罪 対応に遅れも

ゴールボールで、コートの床が滑りやすくなっていたために、女子日本代表の天摩選手が試合中に滑って転倒し、けがをしたことについて、大会組織委員会の高谷スポークスパーソンは会見で「天摩選手にはおわびとともに、心よりお見舞いを申し上げる」と改めて謝罪しました。

組織委員会によりますと、天摩選手がけがをした2日前の先月25日には日本チームからコートの床が滑ることに関する指摘がありましたが、高谷スポークスパーソンは「原因がすぐに分からなかったので対処できなかった。選手が選手村の診療所に行かなかったこともあり、負傷したことを把握するのに時間がかかった。対処がけがの事案があったあとになったことは反省している」と釈明しました。

公表にも時間がかかった理由については「記者からの指摘を受けて改めて調べ、JPC=日本パラリンピック委員会に問い合わせたところ、正式には今月2日にけがの事実を把握した。チームの中にけが人がいることを公にできないという事情もJPC側にあり、公表に時間を要した」と説明しました。