自民党総裁選 党内の動きが活発に 菅首相の立候補断念受け

自民党の総裁選挙は、菅総理大臣が立候補を断念したことを受けて党内の動きが活発になっています。立候補を表明している岸田前政務調査会長や、意欲を示している高市前総務大臣に加え、河野規制改革担当大臣と野田幹事長代行が立候補を検討しているほか、石破元幹事長も状況を見極めて対応を決めることにしています。

菅総理大臣は3日、自民党の臨時役員会で、新型コロナウイルス対応に専念したいとして、今月行われる総裁選挙に立候補を断念したことを表明しました。

総裁選挙は、今月17日告示、29日投開票の日程で予定どおり行われる見通しですが、菅総理大臣の表明を受けて党内の動きが活発になっています。

立候補を表明している岸田前政務調査会長は「思いは変わらない」と述べ、各地の視察やオンラインでの会合など、党員票の獲得を意識した活動を引き続き、進める方針です。岸田派以外の議員への働きかけも本格化させることにしています。

また、立候補に意欲を示している高市前総務大臣をめぐっては、安倍前総理大臣が3日、出身派閥の細田派の幹部に対し、高市氏を支援する考えを伝えたことが分かりました。立候補に必要な20人の推薦人の確保が課題になっていましたが、細田派の議員の動向にも影響が及ぶものと見られます。

一方、河野規制改革担当大臣は、みずからが所属する麻生派会長の麻生副総理兼財務大臣と会談し、立候補を検討していることを伝えました。ただ、麻生氏は派閥として積極的に支援することには否定的で、河野氏は、みずからに近い若手議員らと連携をとりながら、対応を判断することにしています。

また、野田幹事長代行は、複数の議員に立候補の意欲を伝え、推薦人の確保に向けて協力を呼びかける方針です。

さらに、石破元幹事長は「しかるべき時に決断したい」として状況を見極めることにしています。

こうした中、菅総理大臣は、3日夜、二階幹事長や森山国会対策委員長らと議員宿舎で会談し、総裁選挙への対応をめぐって意見を交わしました。そして、立候補をめぐる動きを見極めながら、連絡をとりあっていくことを確認しました。

党内の各派閥は、週明け以降、それぞれ会合を開くなどして、対応の協議を本格化させることにしています。