【1日の動き】菅首相“自民党総裁選に立候補せず”

菅総理大臣は、自民党の臨時の役員会で、今月行われる自民党総裁選挙に立候補しないことを表明しました。関連する動きを随時更新していきます。

自民 高市前総務相 “首相に就任した場合も 靖国神社に参拝”

自民党総裁選挙への立候補に意欲を示す高市前総務大臣は、3日夜、フジテレビのBS番組「プライムニュース」で、終戦の日などに合わせて行っている靖国神社への参拝について「私は1人の日本人として信教の自由のもとに役職にかかわらず、これまで続けてきた。決して外交問題ではない」と述べ、総理大臣に就任した場合でも、参拝を続ける意向を示しました。

麻生副総理・財務相 総裁選など対応協議か

自民党第2派閥、麻生派の会長を務める麻生副総理兼財務大臣は、3日夜、財務省の大臣室に派閥幹部の甘利税制調査会長と森元法務大臣を呼んで、意見を交わしました。
総裁選挙などへの対応を協議したものとみられます。

菅首相 議員宿舎に戻る(18:50ごろ)

菅総理大臣は、午後6時すぎ、総理大臣官邸を出て、議員会館の事務所に入り、萩生田文部科学大臣と会談するなど、30分あまり滞在しました。

そして、午後6時50分ごろ、総理大臣官邸の近くにある東京・赤坂の議員宿舎に戻った際、記者団が「お疲れさまでした」と声をかけたのに対し、軽くうなずいていました。

自民 野田聖子幹事長代行 総裁選立候補の意欲伝える

菅総理大臣が、自民党の臨時役員会で総裁選挙に立候補しないと表明したことを受け、野田聖子・幹事長代行は、3日午後、複数の自民党議員と会談するなどして、立候補への意欲を伝えました。

野田氏はこれまで、総裁選挙に女性が立候補することが望ましいと主張していて、ことし7月にも「常に準備はしている」と、たびたび総裁選挙への立候補に意欲を示していました。

野田氏は党内の派閥に所属しておらず、今後、立候補に必要な20人の推薦人が確保できるかが課題です。

菅首相 官邸を出て議員会館に入る(18:00すぎ)

菅総理大臣は、午後6時すぎ、総理大臣官邸を出て、議員会館の事務所に入りました。

小泉環境相 官邸訪れ菅首相と会談(16:30ごろ)

小泉環境大臣は、3日午後4時半ごろ、総理大臣官邸を訪れ、菅総理大臣とおよそ20分間、会談しました。

このあと、小泉大臣は記者団に対し、時折、涙ぐみながら「菅総理大臣には『ありがとうございました。お疲れさまでした』と伝えた。菅総理大臣のリーダーシップなくして、再生可能エネルギーを最優先にする国づくりはできなかった」と述べました。

その上で、「批判されてばかりでなく、国民のみなさんに対して、菅総理大臣がやってきた仕事を正当に評価してもらえるような花道を一緒に作ることができるようにしたい」と述べました。

一方、記者団から、みずからの立候補を含め、今後の総裁選挙への対応を問われたのに対し「菅総理大臣のもとの閣僚として、総裁選挙での再選の支持を鮮明にしてきた立場だ。きょう言うべきことではない」と述べました。

安倍前首相「感謝している」

自民党の安倍前総理大臣は、NHKの取材に対し「去年、私が体調不良で急に辞職することになり、国民に迷惑をおかけする中、菅総理大臣は本当に立派に務めていただき、感謝している」と述べました。

河野規制改革相 麻生大臣に総裁選立候補検討を伝達

菅総理大臣が、3日、自民党の臨時役員会で総裁選挙に立候補しないと表明したことを受け、河野規制改革担当大臣は、3日午後、自らが所属する麻生派の会長を務める麻生副総理兼財務大臣と、およそ30分にわたって会談しました。

この中で、河野氏は、総裁選挙への立候補を検討していることを伝えました。

河野規制改革相「先輩や仲間の議員などと相談し決めたい」

また、河野氏は3日夕方、東京・永田町の合同庁舎で記者団に対し「非常に密度の濃い1年だったと思う。菅総理大臣が出馬されないということになり支える閣僚の1人として力不足で、じくじたる思いがある。この菅内閣の1年間を、どこかでしっかりと皆さんに評価を頂くことになるのではないか」と述べました。

その上で、総裁選挙への対応について「必要な改革を思い切ってやりながら、コロナ対策をやっていく必要がある。菅総理大臣が不出馬という総裁選挙なので、私自身どうするか、先輩や仲間の議員、関係する皆さんと、いろいろ相談しながら決めていきたい」と述べました。

菅首相 経済財政諮問会議に参加(16:00)

政府は、3日、経済財政諮問会議をオンラインで開き、菅総理大臣や西村経済再生担当大臣らが参加しました。

この中で、民間議員から、新型コロナウイルス対策をめぐり▼ワクチンの接種証明書などを、外食や旅行、イベントなどに活用することや、▼ワクチンを接種した人に対する帰国や入国後の隔離措置を緩和することなどが提言されました。

これを受けて菅総理大臣は「ワクチン接種は、今月末には国民の6割近くが接種を終え、10月から11月のできるだけ早い時期に、希望するすべての方に2回の接種を完了することを目指しており、新型コロナ対策は新たな局面に入っている」と述べました。

その上で、イベントの入場や施設の利用などに、ワクチンの接種証明書を活用することなどを含めて議論を進め、感染対策と社会経済活動の再開を両立させる道筋を早期に示す考えを明らかにしました。

菅首相 公明 山口代表と電話「きょうがギリギリ」(16:00前)

菅総理大臣は、3日午後4時前に、公明党の山口代表と電話で会談し、自民党総裁選挙に立候補しないことを説明し「きょうがギリギリだった」と述べたということです。

これに対し、山口氏は「本当にお疲れさまでした」と応じました。

その上で、引き続き、政府・与党で連携して新型コロナウイルス対応にあたることを確認しました。

拉致被害者の家族「拉致問題が進展した印象はない」

菅総理大臣が自民党総裁選挙に立候補しないことを表明したことについて、北朝鮮による拉致被害者の家族会代表で田口八重子さんの兄の飯塚繁雄さん(83)は「新型コロナウイルスやオリンピックなどの対応で、拉致問題が進展した印象はない。菅総理大臣は『拉致問題は最重要課題』と言っていたが、行動は伴わなかった。総理大臣が動かないと北朝鮮は動かない」とコメントしています。

横田めぐみさんの母親の早紀江さん(85)は「拉致問題について答えを待っていただけに残念です。今回の判断は菅総理大臣の考えがあってのことなんだと思う」と話しています。

株価大引け 約2か月ぶりに2万9000円台を回復(15:00)

3日の東京株式市場は、菅総理大臣が今月行われる自民党総裁選挙に立候補しないことを表明したと伝わり、午後の取引開始直後から買い注文が増える展開になりました。

日経平均株価、3日の終値は、2日より584円60銭、高い、2万9128円11銭で、終値としておよそ2か月ぶりに2万9000円台を回復しました。

市場関係者は、「菅総理大臣の退任後、新しい内閣が大型の経済対策を打ち出すのではないかという見方から買い注文が一気に膨らんだ。その一方で、自民党総裁選挙の候補者の顔ぶれや具体的な政策を見定めたいという投資家も多く、当面、政治の動きが株価にも影響を与えそうだ」と話しています。

菅首相 IPC会長と会談「パラアスリートの姿に感銘」(14:30)

菅総理大臣は、IPC=国際パラリンピック委員会のパーソンズ会長と、総理大臣官邸で会談しました。

この中で、菅総理大臣は「連日すばらしい試合が行われており、さまざまな創意工夫を凝らし、困難を乗り越えて活躍するパラアスリートの姿に、自分も感銘を受けている」と述べました。

その上で、菅総理大臣は、オリンピック・パラリンピックには、世界中の人々の心を一つにする力があるとして、東京大会を通じ、共生社会の実現に向けた心のバリアフリーの精神を、引き続き世界に発信していく考えを示しました。

維新 松井代表「後世で評価されるのでは」

日本維新の会の代表を務める大阪市の松井市長は、記者団に対し、「地方重視で、大阪の経済基盤の強化や万博の誘致、インフラ整備などで大きな協力をいただいた。実務家で、メッセージを出すパフォーマンスはあまりうまくないので賛否両論が巻き起こったが、日本にとって必要なことは批判を受けようとも逃げずに実施してきたと思う。将来、後世で評価されるのではないか」と述べました。

公明 山口代表「予想もしなかった」

公明党の山口代表は、国会内で記者団に対し「報道で初めて知り、大変驚いた。きのう会談した際にも、全く様子に変化はなく、予想もしなかった。新型コロナ対策を最優先にする菅総理大臣の、国民に対する責任を貫こうとする姿勢を評価したい。与党として、政権をしっかり支えて、現下の状況に着実に対応していきたい」と述べました。

また衆議院選挙への影響については「これから新たな総裁が選ばれて、首班指名を経て、衆議院選挙に臨むことになる。政権選択の選挙であり、国民に政権を任せていただけるアピールができるよう力を合わせていく」と述べました。

小池都知事「大変驚いた」

菅総理大臣が自民党総裁選挙に立候補しないことについて、東京都の小池知事は「大変驚いた。コロナ対策は抗体カクテル療法を外来でも可能にするなどかなり大胆に積極的に進めてこられた。どなたがリーダーになってもこれからもコロナ対策は最重要の課題になっていくのではないか」と述べました。

また、記者団から「次の総裁にはどういう人物がふさわしいか」と聞かれたのに対し、「わたしには投票権がないので、それは自民党の中でお決めになることだ」と述べました。

自民 石破元幹事長「白紙ということに変わりはない」

自民党の石破元幹事長は、国会内で記者団に対し「菅総理大臣がこの1年間、全身全霊で休みなく働いてきたことに心から敬意を表したい」と述べました。

そのうえで、総裁選挙の対応について「白紙ということに変わりはない。ただ、新しい状況となり、選択肢が狭まったことは事実だ。何が国民のため、自民党のためにとるべき道かということを、同志の皆さんと相談しながら、 しかるべき時に決断したい」と述べました。

自民 高市前総務相「私の立候補の意思は変わらない」

自民党総裁選挙への立候補に意欲を示す高市・前総務大臣は、国会内で記者団に対し「菅総理大臣が、新型コロナ対策に一生懸命取り組みたいという思いで立候補を断念されたと知り、自分のためよりも国民のためという思いに心から敬意を表したい」と述べました。

その上で、総裁選挙への対応について「私の立候補の意思は変わらない。国会議員から激励の電話がたくさん来ていて 幅広く、いろいろな議員に支援をお願いしたい」と述べました。

また記者団が、政治信条が近いとされる安倍前総理大臣に支援を求めるのか質問したのに対し、高市氏は「これまで、いろいろ指導も頂き、同じ内閣で一緒に仕事もさせてもらったので、お願いしたいと思っている」と述べました。

会見「コロナ対策と選挙活動 どちらかに選択すべき」(13:00)

菅総理大臣は、総理大臣官邸で記者団に対し、今月行われる自民党総裁選挙に立候補しないことを表明しました。

この中で、菅総理大臣は「先ほど開かれた自民党役員会で、私自身、新型コロナ対策に専念をしたいという思いの中で、自民党総裁選挙には出馬をしないことを申し上げた」と述べ、今月行われる自民党総裁選挙に立候補しないことを表明しました。

そして菅総理大臣は「総理大臣になってから1年間、まさに新型コロナ対策を中心とする、さまざまな国が抱える問題に全力で取り組んできた。今月17日から、自民党の総裁選挙が始まることになっている。私自身、出馬を予定する中で、コロナ対策と選挙活動を考えたときに莫大なエネルギーが必要だ。そういう中で、やはり両立はできず、どちらかに選択すべきだ」と述べました。

その上で「国民に約束を何回もしており、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、私は専念したいと判断した。国民の命と暮らしを守る総理大臣として、私の責務なので、専念してやり遂げたい」と述べ、来週にも、改めて記者会見を行う考えを示しました。

銀座で号外配られる

菅総理大臣は、自民党総裁選挙に立候補しないことを表明し、総裁としての任期が満了するのに伴い、総理大臣を退任することになったことについて、東京・銀座では新聞の号外が配られ、行き交うサラリーマンや買い物客が次々に受け取っていました。

号外を受け取った男性は「信じられないですね、びっくりしました」と話していました。

選挙区の街の声「個人的にはよくやって頂いたと感謝」

総理の選挙区にある横浜市南区の商店街では、驚きや残念がる声などが聞かれました。

長年菅総理を支援してきたというそば店の男性店主は「非常に厳しい時期で、オリンピックもあり、誰がやっても難しいかじ取りだったと思います。飲食店としては非常に苦しい状況で、廃業とのせめぎ合いを1年間やってきましたが、補助金や給付金で存続の可能性が出てきました。個人的にはよくやって頂いたと感謝しています。非常に気持ちの強い方ですから、今後も議員生活を続けて国のために貢献してくれると確信しています」と話していました。

衣料品店を経営する80代の男性は、「初めて聞いて驚きました。この商店街はいろいろお世話になっていて、みんなで応援していたので残念です。コロナの影響でみんな落ち込んでいる時期なので、大変だったと思います」と話していました。

青果店店長の60代の男性は、「立候補しないのは当たり前だと思います。横浜の市長選の前、学術会議の問題のころからしゃべり方とか納得のさせ方とかが不十分だと思っていました」と話していました。

買い物に訪れていた80代の女性は、「コロナの事でたたかれているのはどうしようもないんじゃないかと思ってかわいそうでした。一番悪いときに首相になってしまったと思います。やっぱり地元なので、出ないとなったら寂しいです」と話していました。

海外メディアも続々伝える AP通信「コロナ対策で遅れ」

菅総理大臣が今月行われる自民党総裁選挙に立候補しないことを表明したことについて、海外メディアも伝えています。

AP通信は「菅総理大臣は、新型コロナウイルス対策で遅れをとったほか、国民の健康への懸念があるなかでオリンピックを開催したことで批判を受け、支持率が急降下した」と伝えています。

また、AFP通信は「今回の衝撃的な発表はパンデミックへの対応をめぐり菅政権の支持率が過去最低となっているなかで行われた」と伝えています。そのうえで「菅総理大臣は新型コロナウイルスへの対策に苦慮し、日本はワクチン接種が遅れたため記録的な第5波に苦しめられている」としています。

アメリカの有力紙、ニューヨーク・タイムズは、「菅総理大臣は歴史的に不人気な政権を救おうと何日も費やしたあと、急な判断をくだした。新型コロナウイルスの症例が過去最高を記録し、ワクチンの供給が不安定となって入院も難しくなるなか、これ以上続けられないと判断したとみられる」と伝えています。

また、アメリカのメディア、ブルームバーグは「東京オリンピック後の数週間、日本では感染者が急増し、菅総理大臣の支持率は急落していた。さらに先月は菅総理大臣が政治家としてのキャリアをスタートさせた横浜市の市長選挙で支援していた候補が敗れるなど打撃が続いていた」と伝えています。そのうえで「安倍前総理大臣が日本で最も長く総理大臣を務めたあと、日本を再び短命なリーダーの時代に戻さないようにしようと考えていた。しかし、新型コロナウイルス対策や汚職スキャンダル、オリンピックをめぐる論争などすべてが影響を及ぼした」と指摘しています。

アメリカのCNNテレビは東京から中継で、菅総理大臣の表明の背景について「安倍前総理大臣が健康上の理由で退いたあと、延期されたオリンピックと進行中の新型コロナウイルスの大流行という非常に困難な状況を引き継いでいた」と伝えています。

国営の中国中央テレビは、ニュース番組で、「菅総理大臣が、自民党の臨時役員会で総裁選挙に立候補しないことを表明した。今月末に総裁の任期が満了するのに伴い 総理大臣を退任することになる」と伝えました。そして、「このところ、新型コロナウイルスの影響で、支持率がずっと良くなかった」と伝えました。

また、韓国の連合ニュースも「立候補の見送りにより菅総理大臣が総裁の任期満了にあわせて総理大臣を辞任するという見通しが出てきている」と伝えています。

株価大幅に値上がり2万9000円台に回復(12:30)

3日の東京株式市場、菅総理大臣が今月行われる自民党総裁選挙に立候補しない意向が伝わったことで買い注文が広がり、日経平均株価は午前の終値より大幅に値上がりして2万9000円台に回復しました。

市場関係者は、「新型コロナウイルスへの政府の対応への不満から、菅政権の支持率が下がり、投資家の間では衆議院選挙のあとの日本経済に影響が出るのではないかという懸念が高まっていた。菅総理大臣が立候補しないことで、その懸念が払拭されるとの見方が広がり、買い注文が広がっている」と話しています。

自民 二階幹事長「考えに考えて決断されたのだろう」

自民党の二階幹事長は、記者団に対し「臨時役員会で菅総理大臣から、新型コロナ対策に専念したいとのことで、総裁選に不出馬の発言があった」と明らかにしました。

その上で「正直びっくりしているが、総裁の発言なので、考えに考えて決断されたのだろう。我々がその場で押し問答しても、適切ではないと考え、総裁の考えを受け入れて、今後の党運営に対処していきたい」と述べました。

また二階幹事長は、菅総理大臣の総裁選挙の立候補見送りについて「けさ知った」と述べました。

麻生副総理・財務相「決断されたことは聞いています」

麻生副総理兼財務大臣は、午後0時半ごろに財務省に入る際、菅総理大臣が自民党総裁選挙に立候補しないことを表明したことへの副総理としての受け止めを記者団から問われたのに対し、「決断されたということは聞いています」とだけ述べてエレベーターに乗り込みました。

河野規制改革相「まずは本人に確認したい」

河野規制改革担当大臣は、閣議のあとの記者会見で、菅総理大臣が自民党総裁選挙に立候補しないことを表明したことへの受け止めや、みずからの総裁選挙への対応について問われ「まずは菅総理大臣本人に確認したい」と述べました。

自民 岸田前政調会長「総裁選への思いは変わらない」

自民党総裁選挙への立候補を表明している岸田前政務調査会長は、東京・文京区の商店街を訪れ、新型コロナウイルスの影響などについて経営者と意見を交わしました。

このあと、記者団に対し「菅総理大臣が総裁選挙に立候補しないと表明したことを、商店街に向かう途中で聞いた。状況をよく確認したうえで、改めて考え方を申し上げたい」と述べました。

その上で、「総裁選挙への思いは変わらない。これからも国民や党員の皆さん1人ひとりに向けてしっかりと発信する努力を続けていきたい」と述べました。

自民 下村政調会長「驚いた 決断に敬意」

今回の自民党総裁選挙への立候補に一時、意欲を示していた、下村政務調査会長は党本部で、記者団に対し「驚いた。菅総理大臣は懸命に全力で1年間、新型コロナと戦ってきたと思うが、感染拡大が続く中でぎりぎりの判断をしたと思う。トップとしての厳しさの中での決断で、敬意を申し上げたい」と述べました。

その上で、総裁選挙への対応について、下村氏は「状況が変わったので、これから、改めて同志や仲間と相談したい」と述べ、改めて検討する考えを示しました。

自民 世耕参院幹事長「決断に心から敬意」

自民党の世耕参議院幹事長は、NHKの取材に対し「総裁選挙にエネルギーを割くよりは、これから残った期間、コロナ対応に専念するという決断に心から敬意を表したい。大変重い決断だ。菅総理大臣が決意を表明された以上、総裁選挙を通じて速やかに後継の体制を構築していくことが、責任政党である自民党の取るべき道だ」と述べました。

立民 枝野代表「もはや政権を運営する資格はない」

立憲民主党の枝野代表は、記者団の取材に対し「新型コロナの感染爆発と医療崩壊の状況で、政治は今、一刻を争う対応が求められているのに菅総理大臣は『レームダック状態』になり、はなはだ怒りを持って受け止めている。菅総理大臣も無責任だし、こうした状況を作り出した自民党にも、もはや政権を運営する資格はない」と述べました。

共産 志位委員長「政権を放り出した」

共産党の志位委員長は、NHKの取材に対し「新型コロナ対応での失敗の結果、政権を放り出したということだ。これは菅総理大臣1人の責任ではなく自民党や自公政権の責任だ。自民党総裁選挙によって誰が新しい総裁になっても、この責任を問われることには変わりない。自民党のコップの中での総裁選びでは日本の政治は変わらない。政権交代が必要だ」と述べました。

分科会 尾身会長「空白期間をおかず対策の強化を」

菅総理大臣が今月行われる自民党総裁選挙に立候補しないことを表明したことについて、新型コロナウイルス対策にあたる政府の分科会の尾身茂会長は、NHKの取材に対し「菅総理には、ときどきお会いする機会があったが、日々、総理としてなんとか状況を改善しようと、コロナ対策に真剣に取り組んでいる気持ちはひしひしと感じていた。今後、新しいリーダーが選ばれるということだと思うが新型コロナウイルスの対策は、これから特に重要な時期にさしかかるので、空白期間をおかず、対策の強化を続けて頂きたい。長い間、お疲れさまでしたという気持ちだ」と話しました。

“総裁選に立候補しない”表明(11:30すぎ)

自民党は、3日午前11時半すぎから、党本部で臨時の役員会を開き、およそ10分ほどで終了しました。

出席者によりますと、この中で菅総理大臣は「新型コロナウイルスの対策に専念したいので、総裁選挙には立候補しない」と述べ、今月17日告示、29日投開票の日程で行われる自民党総裁選挙に立候補しないことを明らかにしました。

これにより、今月末に総裁としての任期が満了するのに伴い、総理大臣を辞任する意向とみられます。

また、来週6日に行いたいとしていた党役員人事についても実施しない考えを示しました。

3日の臨時の役員会は、菅総理大臣に人事の一任を取り付けるためのものでしたが、それを断念した形となり、午後1時半から予定されていた臨時の総務会も開かれないことになりました。