千葉県「入院待機ステーション」開設へ 一時的に待機し治療も

感染の急拡大で医療体制が依然として危機的状況にある中、千葉県は患者の搬送先が決まらない場合に一時的に待機するための「入院待機ステーション」を新たに開設することを決めました。

千葉県内では1日時点で重症者用の専用病床の使用率が77.8%、また、自宅療養者はおよそ1万700人と危機的な状況が続いていて、自宅療養者などの症状が悪化し、受け入れ可能な医療機関が見つかるまでに時間がかかるケースが相次いでいます。

こうした事態に対応するため、千葉県は入院先が見つからない患者が一時的に待機して治療を受けることができる「入院待機ステーション」を新たに開設することになりました。

主に救急車を呼んでもなかなか受け入れ先が見つからない夜間などの受け入れを想定していて、医師や看護師が常駐し、酸素吸入だけでなく点滴などの緊急の処置なども行えるということです。

感染者の多い地域で2か所の設置に向けて準備を進めていますが、このうち1か所は近く運営を始める予定です。

千葉県は「自宅療養者の支援を強化し患者の症状の変化をいちはやく察知した上で必要な人が入院できる体制を作っていきたい」と話しています。