感染対策不十分フェス 苦労台無しにする暴挙 音楽4団体が声明

先月、愛知県常滑市で開かれた野外の音楽フェスティバルなど、このところ、感染防止対策が不十分なままで公演を行う団体が出ているとして音楽業界の4団体は「これまでの苦労を台なしにする暴挙で、主催者に厳重に抗議する」などとする共同声明を発表しました。

この声明は、コンサートプロモーターズ協会や日本音楽制作者連盟など音楽業界の4つの団体が2日付けでホームページ上に発表しました。

この中では、先月29日に常滑市で開かれた音楽フェスティバルなど、4つの団体に所属していない主催者が感染防止対策が不十分なままで公演を行った事例がこのところ、散見されるとしています。

そのうえでこうした行為は「コロナ禍で日夜ご努力されている医療従事者の皆さま、地域保健機関の皆さま、関係当局の皆さまのご苦労を台無しにする暴挙と言わざるを得ません。誠に遺憾であり、当該主催者には厳重に抗議いたします」と強く批判しました。

一方で、国や自治体と協議を重ねながら会場での必要な対策を講じ、来場者の理解と協力のもとで公演を開催したいとして、今後、一律に音楽イベントの開催が中止されることについては懸念を示しました。