「モデルナ・アーム」 2回目で再発は7% 新型コロナワクチン

モデルナの新型コロナウイルスワクチンの接種後に時間をおいて腕が赤くなったりする「モデルナ・アーム」と呼ばれる症状について、1回目の接種で症状が出た人で、2回目に再発した人は7%だったことが国の研究班の分析で分かりました。

モデルナのワクチンの接種を受けた人は、1週間程度して腕の接種部位が赤くなったり、かゆみが出たりすることがあり、欧米などでは「モデルナ・アーム」とも呼ばれています。

厚生労働省の研究班は、2回の接種を終えた自衛隊員およそ2300人を対象に接種から4日目以降に腕が赤くなり、10日目以降も症状が残った人の割合を調査しました。

その結果、1回目の接種で症状が出た人は42人で、8割余りが30代と40代でした。

このうち2回目の接種後にも発症した人は、7.1%にあたる3人だったということです。

また、1回目の接種で症状が出なかった人は、2回目でも発症していませんでした。

国の研究班の代表で、順天堂大学医学部の伊藤澄信客員教授は「なぜ2回目の接種で症状が出にくいのかは分からないが、症状が繰り返し起きていないので、一般的なアレルギーとは違う可能性が高い。症状が出たとしても日にちがたてばおさまるので、接種部位を冷やすなどして対応してほしい」と話しています。