ノーベル賞 本庶氏 特許使用料めぐる裁判で製薬会社と主張対立

ノーベル医学・生理学賞を受賞した本庶佑さんが、開発に関わったがんの治療薬の特許使用料をめぐって大阪の製薬会社に260億円余りの支払いを求めている裁判で、本庶さんと製薬会社の社長が2日、互いに法廷に出て真っ向から対立する主張を展開しました。

3年前にノーベル医学・生理学賞を受賞した京都大学特別教授の本庶佑さんは、みずから開発に関わったがんの治療薬「オプジーボ」を製造販売する大阪の小野薬品工業に対して、特許使用料の配分が異常に低いなどと主張して、262億円の支払いを求める訴えを起こしています。

大阪地方裁判所で開かれた2日の裁判で、本庶さんと小野薬品工業の相良暁社長に対する尋問が行われました。

そして、小野薬品工業が薬の特許をめぐってアメリカの製薬会社との別の裁判の和解に協力した本庶さんに支払った金額が、和解で得られる額の1%だったことの是非について、互いに主張を述べました。

本庶さんは「社長は事前に40%の支払いをみずから提案していた。裁判への協力を依頼しておきながら、あとで話を無かったことにするのは、大変驚きで、ありえないことだ」と訴えました。

一方、相良社長は、40%の提案をしたことを認めたうえで「本庶さんから『はした金だ』などとして拒否されたため、以前の契約に基づいた配分で支払った」と反論し、正当性を主張しました。