保護者が感染 残された子どもを預かる取り組み 東京・港区

新型コロナウイルスの感染拡大で子育て中の若い世代が重症化し、入院するケースが相次ぐ中、東京・港区では残された子どもを預かる取り組みが進められています。

保護者が新型コロナに感染して入院するなどして、子どもの世話ができなくなった場合、港区では、残された子どもは▼親族で預かってもらうか、▼それが難しいケースでは保健所が保護先を調整します。
そして、▼児童相談所の委託を受けた医療機関で一時保護してもらうほか、▼去年4月末からは区が借り上げたホテルの部屋で子どもを預かる取り組みを進めています。

ホテルで預かる対象は、親族で預かり先がない18歳未満の子どもたちで、PCR検査で「陰性」が確認されていることが条件です。

ホテルには、区が委託する保育事業者の保育士が24時間常駐し、保育や入浴の介助、食事の提供などを行っています。
これまでに、4歳から15歳までの21人の子どもが利用していて、第5波が広がる今年度は、すでに昨年度を上回る世帯の対応にあたっているということです。

港区子ども家庭課の西川克介課長は「親や兄弟がみんな陽性になり、小さな子が1人だけ残されるというケースも見受けられる。保護者が入院が必要になった場合でも安心して治療に専念してもらえるよう対応したい」と話しています。