妊婦にワクチン優先接種始まる 東京 練馬

東京 練馬区は、新型コロナウイルスのワクチンを妊婦やその配偶者などに優先的に接種する取り組みを始め、2日、区内の大学病院で妊婦が接種を受けました。

妊娠中の女性については特に妊娠後期に感染すると重症化しやすく、早産のリスクが高まることが指摘されていて、千葉県では新型コロナに感染した妊婦の入院先が見つからずに自宅で出産し、赤ちゃんが亡くなりました。

こうしたことを受け練馬区は、妊娠中の女性と配偶者や同居する家族およそ7000人を対象に、通常の接種とは別枠を設けるなどして優先的に接種を始めました。

このうち、順天堂大学医学部附属練馬病院では2日、この病院をかかりつけにする妊婦6人が接種を受け、医師の問診の際におなかの子どもへの影響がないかや、副反応で熱が出た際の対応などを質問していました。

今月、第一子を出産予定の29歳の女性は「早く打ちたいと思っても住んでいる自治体では予約が取れなかったので、ふだんの病院で接種できて本当にほっとしています。不安を抱えている妊婦が多いと思うので、こうした取り組みが広がるといいと思います」と話していました。

練馬区では今後、集団接種会場でのキャンセルなどで生じた余剰ワクチンや、区役所職員などの職域接種の枠を活用して、希望する妊婦への接種をさらに進めていくことにしています。