アマゾン子会社AWSの障害が復旧 広範囲で影響確認

IT大手、アマゾンの子会社のAWS=アマゾンウェブサービスで、企業向けのデータ管理のサービスに一時、障害が起きました。
障害はすでに復旧したということですが、銀行や携帯電話会社など、広い範囲で影響が確認されました。

アマゾンの子会社のアマゾンウェブサービスによりますと「クラウド」と呼ばれる外部のサーバー上で企業向けのデータなどを管理するサービスに、2日午前7時半ごろから障害が起きました。

ネットワークの接続機器の故障が原因で、復旧作業の結果、障害発生からおよそ6時間後の午後1時42分に復旧したということです。

このサービスを利用しているのは数十万規模に上るということで、影響は銀行や携帯電話会社など、広い範囲に及びました。

これまでに、
▽スマートフォンで住所変更などを行う三菱UFJ銀行のアプリや、
▽みずほ銀行のネットバンキングのアプリのほか、
▽SBI証券など、ネット証券各社のサイトの一部にアクセスしにくくなるなどの影響が確認されました。

また、
▽携帯電話会社のKDDIでも、スマホ決済の「au PAY」で、入金しにくいなどの影響が出たということです。

アマゾンウェブサービスは「現在問題は解消し、サービスは正常に稼働しています」とするコメントを出しました。

「AWSクラウド」日本のデータセンターにアクセスできず

今回、障害が起きた、AWS=アマゾンウェブサービスの、企業向けのデータ管理サービス「AWSクラウド」は、ソフトウエアやデータを外部のサーバー上で管理して使う、クラウドサービスのひとつです。

顧客である企業などは、AWSクラウドが提供するサーバーにインターネットを通じてアクセスすることで、データを預けて管理したり、あらかじめ用意されたさまざまなソフトウェアを利用したりすることができます。

高機能なサーバーやソフトウエアを自前で管理する必要がなく、機能を利用した分だけ料金を支払う仕組みのため、多くの企業や個人が、WEB上でサービスを提供するために利用しています。

AWSのサーバーは世界中に設置されていて、利用者が目的などに合わせてサーバーのある地域を選べるようになっています。

AWSによりますと、今回、障害が確認されたのは「AWS Direct Connect」と呼ばれる、顧客がサーバーに安全に接続するためのサービスのネットワークで、サーバーが設置されている東京リージョンと呼ばれる日本のデータセンターにアクセスできなくなる不具合が発生したということです。

「政府管理の国民向けサービスに影響なし」官房長官

加藤官房長官は、午後の記者会見で「現在は、アマゾンウェブサービスのシステムが復旧したため、金融機関などのシステムも、順次復旧しつつあるとの報告を受けている。金融庁において、まず状況の把握に努めるとともに、各社に対して顧客対応に万全を期すよう要請しているとのことだ。政府が管理するシステムについては、国民向けサービスへの影響は確認されていない」と述べました。