神奈川 モデルナワクチンの異物混入は容器のゴム栓破片か

神奈川県の接種会場で見つかったモデルナの新型コロナウイルスワクチンの異物について、厚生労働省は製造工程でごくまれに混入するゴム栓の破片の可能性が高く、安全性に問題はないとする調査結果を公表しました。

神奈川県は8月31日、横浜市内の接種会場で、モデルナのワクチンの未開封の容器1本から黒い異物が見つかったと明らかにしました。

国内での流通を手がける武田薬品工業が回収して調査していましたが、厚生労働省によりますと、容器のゴム製のふたの破片で、製造工程でふたを取り付けた際に混入した可能性が高いと、1日、報告を受けたということです。

国内では10万本に1本程度の割合で同様の報告があり、仮に接種に使われたとしても、筋肉注射のため血管に詰まるおそれはないということです。

厚生労働省は「国内外でごくまれに報告されるケースで安全性や有効性に問題はなく、接種を控える必要はない」としています。

一方、金属製と見られる異物が製造工程で混入した可能性を否定できないとして、使用を見合わせている3つのロット番号のワクチンについては、近く調査結果が公表される見通しです。