兵庫 尼崎 コロナ感染の小学校教諭 学校に報告せず授業

兵庫県尼崎市の小学校の教諭が、新型コロナウイルスへの感染が確認されたあと、学校に報告せずに授業を行っていたと、市の教育委員会が発表しました。学校の聞き取りに対し「体調が改善したため自分の判断で出勤した」と話しているということです。

尼崎市教育委員会によりますと、市立小学校に勤務する教諭は熱が出たため先月25日に医療機関を受診し、検査で新型コロナウイルスへの感染が確認されました。

しかし感染したことを学校に報告せず、始業式が行われた30日出勤し、昼すぎまで担任するクラスで児童33人に授業を行ったということです。

その日の夕方保健所から問い合わせがあり、学校側は初めて教諭の感染を把握しました。

学校の聞き取りに対し教諭は「体調が改善したため、自分の判断で出勤した」と話しているということです。

学校は教室などの消毒を行うとともに3日まで臨時休校としました。

教諭はマスクをつけていて、学校内で濃厚接触者はいないということですが、児童や教職員などおよそ40人がPCR検査を受けるということです。

尼崎市教育委員会の梅山耕一郎教育次長は会見で「新型コロナに感染した場合の対応などを通達してきたが、それに違反する問題行為だ。事実関係を確認したうえで厳正に対処していく」と述べました。