8月新車販売 前年比2か月連続で減少 半導体不足やコロナ影響で

8月、国内で販売された新車の台数は去年の同じ月を2%下回り、2か月連続で減少しました。
半導体不足に加え、東南アジアでの新型コロナウイルスの感染拡大で部品の調達が滞った工場が止まるなど、車の供給に影響が出たためです。

日本自動車販売協会連合会などの発表によりますと、8月、国内で販売された新車は31万9697台でした。

これは去年の同じ月と比べて2%の減少で、新車の販売台数が前の年の同じ月を下回るのは2か月連続です。

このうち普通乗用車やトラック、バスなどは20万6568台で去年の同じ月より4.4%増えた一方、軽自動車は11万3129台で12%減り、8月としてはこの10年で最も低い水準となりました。

世界的な半導体不足に加えて、東南アジアでの新型コロナウイルスの感染拡大で、部品の調達ができない工場で稼働が一時的に止まるなど、車の供給に影響が出たためです。

業界団体は「半導体不足の解消と新型コロナウイルスの感染の収束は読み切れず、供給の回復の見通しは立てられない」としていて影響の長期化が懸念されます。