デパート各社 早くもおせち商戦始まる コロナ禍で巣ごもり意識

来年の正月にむけたデパート各社のおせち商戦が早くもスタートしました。
コロナ禍による「巣ごもり」が続くとみて自宅での時間を楽しく過ごせるように工夫した商品が投入されています。

このうち高島屋は、9月下旬から予約の受付を始めるのを前に、およそ20種類のおせち料理を発表しました。

来年の正月もコロナ禍による巣ごもりが続くとみて、家族で一緒に自宅での時間を楽しく過ごせるよう、かるたのおまけが付いた商品や、どら焼きを手作りできるセットが付いた商品を新たに販売します。

また、一部の商品については重箱の中の仕切りをプラスチックから紙へと変え「脱プラスチック」も進めるということです。
このほか、松屋銀座はこれまでで最も多い200種類余りのおせちを用意するということで、帰省や旅行を自粛する人も多いとみて、全国から集めたこだわりの食材を味わえる商品や、イタリアの高級ブランドが初めて作った40万円の商品などを販売します。

感染状況の悪化を受けてデパート各社は、緊急事態宣言の対象地域の店舗を中心に地下の食料品売り場の入場制限などを行っていますが、おせち商戦ではネットでの販売にも力を入れ、“巣ごもり消費”を取り込む方針です。

松屋銀座の柏木雄一部長は「日々の営業は厳しい状況が続いているので生き残りをかけておせち商戦に臨みたいと思っています」と話しています。