6月の生活保護申請件数 前年比13%増 感染拡大で影響長期化

新型コロナウイルスの感染拡大の影響が続く中、ことし6月の生活保護の申請件数は1万9000件余りと、前の年の同じ月よりおよそ13%増え、2か月連続の増加となったことがわかりました。

厚生労働省によりますと、ことし6月に生活保護が申請された件数は、全国で1万9478件で、前の年の同じ月と比べて2288件、率にして13.3%増えました。

生活保護の申請件数が、前の年の同じ月より増加したのは2か月連続です。

新型コロナウイルスの感染拡大の後でみると、前年と比較した増加率は去年4月の24.9%に次いで大きくなっていて、厚生労働省は生活保護の申請が増える傾向が続いているとしています。

また、ことし6月に生活保護の受給を新たに始めた世帯は1万7012世帯で、去年の同じ月より1870世帯、12.3%増えています。

厚生労働省は「感染拡大の影響が長期化していて、生活が苦しく追い詰められる人が増えるなど状況がさらに深刻化するおそれがある」としています。

厚生労働省はホームページで「生活保護の申請は国民の権利です。生活保護を必要とする可能性はどなたにもあるので、ためらわずにご相談ください」とメッセージを発信しています。