米CDC 新学期で学校内のマスク着用など感染対策徹底呼びかけ

アメリカCDC=疾病対策センターは31日、新学期が始まる時期を迎え、新型コロナウイルスに感染する子どもが増えているとして、ワクチンの接種に加え、マスクの着用をはじめとした基本的な感染対策の徹底を呼びかけました。

CDCのワレンスキー所長は31日の会見で「変異ウイルスのデルタ株の影響で感染者が増える中、感染する子どもや、入院する子どもが増加している。多くの学校が新学期を迎える時期となり、子どもたちを学校での感染から守ることが重要だ」と指摘しました。

そして、すでに新学期が始まっている一部の州でマスクの着用に反発する動きが広がっていることに懸念を示し、▼教職員や、接種が可能な年齢の子どもはワクチンを接種すること▼学校内でのマスクの着用▼適切な換気▼人と人との距離の確保といった基本的な感染対策の徹底が重要だと訴えました。

デルタ株の感染が広がる中、アメリカ小児科学会のまとめでは先月26日までの1週間に報告された子どもの感染者は少なくともおよそ20万4000人と、1か月前の同じ時期と比べ3倍近くになっています。

新学期に入って子どもの感染がさらに増加し、重症化する子どもが出ることも懸念されていて、教育環境を守りながら、学校での感染を防ぐ対策の必要性が高まっています。