中国 習主席の思想を学校教育課程に導入へ

中国政府は習近平国家主席の指導思想を、小学校から大学までの教育課程に導入する方針で、長期政権を見据えた習主席の権威を高めるねらいがあるとみられます。

中国教育省は先月24日、習近平国家主席が掲げる指導思想「新時代の中国の特色ある社会主義思想」を、小学校から大学までの教育課程で段階的に導入するとした指針を発表しました。

中国では小学校や中学校、高校の多くが1日から新学期を迎えることから、今後、新たに用意された教科書に基づいて、学習を進めるとしています。

その一部はインターネット上でも紹介されていて、小学校用の教科書では、習主席が繰り返し使うスローガン「中国の夢」に関する内容などが、高校用の教科書では巨大経済圏構想「一帯一路」についての内容などが盛り込まれています。

中国教育省は「社会主義を作り上げる後継者を育てるため、習主席の指導思想で頭脳を武装しなければならない」として、導入の意義を強調しています。

習主席の指導思想は、4年前の共産党大会で、党の最高規則にあたる党規約に盛り込まれたほか、3年前に改正された憲法の前文にも明記されています。

自らに権力を集中させてきた習主席は、共産党トップとしての任期を迎える来年以降も続投するとの見方が強まっていて、今回の方針は長期政権を見据えた習主席の権威を高めるねらいがあるとみられます。