3歳児虐待事件 複数回虐待疑う通報も防げず 区が検証報告 東京

東京 葛飾区で去年8月、当時3歳の男の子にけがをさせたなどとして、母親らが逮捕された事件について、区が当時の対応を検証した報告書を公表しました。

この事件は去年8月、葛飾区で当時3歳の男の子を殴ってけがをさせるなどし、母親と元交際相手の男が逮捕されたもので、区には男の子が通っていた保育園から、あざや骨折など虐待を疑う通報が複数回にわたって寄せられていましたが、事件を防ぐことができませんでした。

31日に区が公表した報告書は、区の当時の対応について外部の専門家もメンバーにした委員会で検証したもので、その中で、今回の結果を招いた要因として、保育園から通報があったものの、病院から「虐待が疑われる様子はない」と情報があったことで、虐待の可能性を低く設定していたことや、関係機関が把握していた危機感の共有が、十分でなかったことなどをあげました。

そのうえで、組織的にリスクを判断して支援を実行できる体制を整備するほか、担当部署の人員の確保や、対応力を向上させる必要があると提言しています。
葛飾区の青木克徳区長は「課題がたくさんあり、責任を痛感している。報告書の内容をしっかりと受け止め、迅速に対応していきたい」と話していました。