五輪 コロナ対策用マスクなど約500万円分を誤廃棄 組織委

東京オリンピック・パラリンピックの大会組織委員会は、すでに閉幕したオリンピックの撤収作業の際、9つの競技会場で新型コロナウイルス対策として用意したマスクや医療用のガウンなど合わせておよそ500万円分を誤って廃棄していたことを明らかにしました。

オリンピック・パラリンピックの各競技会場には、新型コロナ対策としてマスクや医療用のガウンなどが用意されていますが、ほとんどの会場で無観客での開催となったことで使用されずに余り、組織委員会は譲渡が可能なものは医療機関などに無償で提供しています。

しかし、組織委員会は31日、オリンピックで使用された9つの競技会場で撤収作業の際、マスクやガウンなどを誤って廃棄していたことを明らかにしました。

廃棄されたのは、マスク3万3000枚、医療用ガウン3420枚、消毒薬380本で、合わせておよそ500万円分に上るということです。

譲渡先がすぐに見つからなかったことや、会場を撤収したあとの一時的な保管場所を事前に確保していなかったことが原因だとしています。

パラリンピックについては保管場所をすでに確保したということで、組織委員会は「非常に申し訳なく、再発防止に努めたい」としています。