東京都 新型コロナ 2909人感染確認 9日連続前の週を下回る

東京都内では31日、新たに2909人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、9日連続で前の週の同じ曜日を下回りました。また、都は、感染が確認された15人が死亡したことを明らかにし、このうち3人は自宅療養中に亡くなったということです。

東京都は、都内で新たに10歳未満から90代までの男女あわせて2909人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の火曜日より1311人減り、9日連続で前の週の同じ曜日を下回りました。

7日間平均は3520.7人で、前の週の75.9%です。

7日間平均が前の週を下回るのは7日連続です。

年代別は、▼10歳未満が214人、▼10代が273人、▼20代が791人、▼30代が588人、▼40代が497人、▼50代が332人、▼60代が114人、▼70代が54人、▼80代が31人、▼90代が15人です。

感染経路がわかっている1226人の内訳は▽「家庭内」が最も多く806人▽「職場内」が204人▽「施設内」が88人▽「会食」が22人などとなっています。

東京パラリンピックの関連では10人の感染が確認されました。

内訳は、外国人の選手1人、競技関係者2人、日本人の組織委員会の職員1人、業務委託の事業者6人です。

これで都内で感染が確認されたのは34万3574人になりました。

一方、入院している人は、30日より61人増えて4303人で、過去最多となりました。

「現在確保している病床に占める割合」は72.1%です。

都の基準で集計した重症の患者は、30日と同じ287人で、重症患者用の病床に占める割合は73.2%です。

重症患者の年代別は、▼20代が5人、▼30代が20人、▼40代が42人、▼50代が119人、▼60代が56人、▼70代が39人、▼80代が6人です。

都の担当者は「感覚がまひしているかもしれないが、2909人の感染確認はとても大きな数字だ。入院患者数や重症患者数は極めて高い水準で、医療体制が危機的な状況にあることに変わりはない。強い危機感を持って生活する必要があるので、引き続き感染防止対策への協力をお願いしたい」と呼びかけています。

3人が自宅療養中に死亡

また、都は、感染が確認された40代から90代までの男女あわせて15人が死亡したことを明らかにしました。

このうち3人は自宅療養中に亡くなったということです。

40代の男性は、8月4日に感染が確認され、発熱とせきの症状がありましたが軽症と判断されて入院調整は行われませんでした。

保健所が健康観察を行っていましたが8月10日に連絡がとれなくなり、その後、自宅で亡くなっているのが見つかったということです。

男性は1人暮らしで、脳に疾患があったということです。

50代の男性は、8月13日に感染が確認され、発熱とせきの症状があったものの軽症と判断されて入院調整は行われませんでした。

8月23日に連絡がとれなくなったため、保健所の職員が自宅を訪ねたところ、亡くなっているのが見つかりました。

男性は1人暮らしで、糖尿病や高血圧の基礎疾患があったということです。

80代の女性は、糖尿病を患い、心臓や脳にも疾患があったため、訪問診療を受けていました。

8月21日に感染が確認されたあとも、家族や医師の判断で自宅で療養していましたが、5日後の8月26日に亡くなったということです。

第5波に入って、今月、自宅療養中に死亡した人は、これで24人になりました。

一方、死亡が発表された15人のうち60代の男性と90代の女性は、ワクチンを2回接種していました。

ワクチンを2回接種したあとに感染して死亡した人は、7月19日以降、都が確認しているだけで14人だということです。

これで都内で感染して死亡した人は2493人になりました。