7月の宿泊者数 新型コロナ前の4割減 観光業への深刻な影響続く

7月に国内のホテルや旅館などに宿泊した人は、延べ3092万人で、新型コロナウイルスの感染拡大前のおととし7月と比べると、40%余り下回っていて、観光業への深刻な影響が続いています。

観光庁によりますと、7月に国内のホテルや旅館などに宿泊した人は、速報値で延べ3092万人で、去年の同じ月よりも32.2%増えました。

ただ、感染拡大前のおととし7月との比較では40.3%下回っていて、依然として低い水準が続いています。

中でも、外国人の宿泊者数は、おととし7月よりも92.1%少ない85万人にとどまり、記録的な落ち込みが続いています。

また、全国の宿泊施設の客室稼働率は38.6%で、去年の同じ月よりも回復していますが、63.3%だったおととし7月と比べると低い水準となっています。

政府は、感染拡大を受けて緊急事態宣言の対象地域を順次拡大し、現在は21の都道府県に宣言が出されていて、宿泊需要の回復が依然として見通せない状況です。

政府は、感染対策に取り組む宿泊事業者への支援を行う都道府県を財政面で補助するなど、支援を続けることにしています。