愛知 野外音楽フェス 違反認められれば 補助金交付取り消しも

愛知県の常滑市で開かれた野外の音楽フェスティバルで、新型コロナウイルスへの感染防止対策が不十分なまま、酒の提供も行われたとされる問題で、梶山経済産業大臣は対策が十分でなかったと判断した場合には、3000万円の補助金の交付を取り消す考えを示しました。

29日に、愛知県の常滑市で開かれた野外の音楽フェスティバルでは、新型コロナウイルスへの感染防止対策が徹底されず、酒の提供も行われたとされています。

このイベントについては、開催に伴う費用を支援するために経済産業省が、3000万円の補助金を交付する決定をしています。

これについて、梶山経済産業大臣は、31日の閣議のあとの記者会見で「審査にあたっては、イベントの主催者から感染防止対策に関する重要事項に反する事業を行わない旨の誓約書を出してもらっている。マスクの常時着用や大声を出さないことを徹底、身体的距離の確保のほか、自治体の要請を守ることも含まれている」と述べました。

そのうえで「事実関係の究明に乗り出したところであり、誓約書の違反が認められた場合には、交付決定の取り消しも含めて厳正に対処したい」と述べ、関係者から聞き取り調査を行ったうえで、対策が十分でなかったと判断した場合には、交付を取り消す考えを示しました。