アフガニスタンから米軍撤退完了 「最も長い戦争」に終止符

アメリカのバイデン大統領は声明を発表し、アフガニスタンからのアメリカ軍の撤退が完了したと発表しました。これによって2001年のアメリカ同時多発テロ事件を受けて始まった「アメリカ史上、最も長い戦争」とも言われるアフガニスタンでの軍事作戦に終止符が打たれることになりました。

アメリカのバイデン大統領は30日、声明を発表し、「アフガニスタンでの20年におよんだアメリカ軍の駐留は終わった」として軍の撤退が完了したことを明らかにし、「アメリカ史上、最も長い戦争」とも言われる軍事作戦の終了を宣言しました。

そのうえで、今も現地に残っているアメリカ人や地元の協力者の退避について今後、外交を通じた支援を続けていく考えを示しました。

この声明の発表に先立ち、アフガニスタンを管轄するアメリカ中央軍のマッケンジー司令官は、緊急の会見を開き、アメリカ東部時間の午後3時29分にアフガニスタンの首都カブールの国際空港から最後の軍用機が離陸したと発表しました。

ただ、アフガニスタンではアメリカ軍の撤退完了を前に武装勢力タリバンが再び権力を掌握し、現地では女性の権利や市民生活の安全が守られるかなど将来を不安視する声が出ています。

また、先週には過激派組織IS=イスラミックステートの地域組織によるとみられる自爆テロで多くの死傷者が出るなど治安が不安定化していて、アフガニスタンが再びテロの温床にならないか懸念が広がっています。

タリバン報道担当幹部「完全に自由になり独立した」

武装勢力タリバンの報道担当の幹部ムジャヒド氏は最後のアメリカ軍の部隊が現地時間の午前0時、日本時間の午前4時半にカブールの空港を離れたとして「わが国は完全に自由になり独立した」とツイッターに投稿しました。

カブールに住む男性「多くの航空機が飛行している音聞こえた」

アフガニスタンの首都カブールに住む男性は「午前0時すぎにこれまでに聞いたことのないくらいの大きな音を耳にした。暗くてよく見えなかったが、上空で多くの航空機が飛行している音が聞こえた。アメリカ軍の軍用機が空港を離陸して撤退したのではないかと感じた」と話していました。