約1600人分の脳の画像のデータベース オンラインで公開

脳や精神医療の分野で、AI=人工知能を活用した診断や治療法の開発を進めようと、京都府にある研究所や東京大学などのグループが、AIが学習するのに必要な脳のMRI画像などおよそ1600人分を集めたデータベースを公開しました。

このデータベースは、京都府にあるATR=国際電気通信基礎技術研究所と東京大学などのグループがオンラインで公開しました。

AIを研究に使う際には、事前にAIに人の手で画像などを学習させることが必要ですが、脳研究の分野では公開されている画像に限りがあることや、研究者が単独で大量のデータを集めるのが難しいことなどがAI活用の課題となっていました。

グループによりますと、今回のデータベースは、うつ病や自閉スペクトラム症など5つの疾患の患者を中心に、健康な人も含めておよそ1600人分の脳のMRI画像や脳の活動の様子を撮影した画像などのデータが含まれているということです。

いずれも本人の同意のもとにプライバシー保護の処理がされ、研究目的であれば誰でも使えるということで、これだけの規模で脳の画像を集めたデータベースは世界でも珍しいということです。

ATR脳情報通信総合研究所の田中沙織室長は「今回、一般公開したデータを人工知能の分野で使ってもらうことで、新しい治療法の発見などにつながると期待している」と話しています。