サン宝石 民事再生法申請 山梨県内のコロナ関連倒産として最大

子ども用のアクセサリーや雑貨の製造や販売を手がける山梨県中央市の「サン宝石」が、甲府地方裁判所に民事再生法の適用を申請しました。
新型コロナウイルスの影響などで売り上げが落ち込み経営に行き詰まったということで、会社は複数のスポンサー企業に打診し、事業を継続しながら再建を目指すとしています。

民事再生法の適用を申請したのは、山梨県中央市にある「サン宝石」です。

民間の信用調査会社、帝国データバンクによりますと、サン宝石は昭和40年に創業し、小中学生向けのアクセサリーや雑貨、ファンシー文具などを少女雑誌の広告に掲載して通信販売を手がけるとともに、平成14年からは全国に直営店を展開し、オリジナルキャラクター「ほっぺちゃん」の人気も出て、平成25年には42億6400万円の売り上げを計上していました。

しかし、100円ショップなどとの競合で売り上げが低迷したことに加え、新型コロナの影響で急激に収益が悪化して資金繰りが限界に達したことから、8月27日に甲府地方裁判所に民事再生法の適用を申請し、受理されたということです。

負債総額は、およそ21億7000万円に上り、信用調査会社によりますと、山梨県内のコロナ関連の倒産としては最大になるということです。

会社は現在、複数のスポンサー企業への打診を始めていて、債権者の了解を得て事業を継続しながら再建を目指すとしています。